春風ライアー
高2の1月。私はあの日、直人に別れを告げたね。
「もう、直人に興味無くなった。…別に好きな人出来たから別れて?」
酷い言葉で傷つけて。
その時の直人の顔、私は見られなかった。
「は…?待てよ、そんなの…」
混乱してる君に、追い討ちをかけた。
「もーいいでしょ?本当うざい。じゃーね。」
一途に私を思ってくれて、1年以上も私と付き合ってくれた真っ直ぐな貴方を。
私は一番酷い形で地獄に落としました。
理由があったとはいえ、最低で、償っても償い切れない罪であることを、私はあとから知ったのです。