春風ライアー






実は今、この手紙を校庭の、桜の木の下で書いてます。
まだ満開とは行かないけど。

ちょっとロマンチックでしょ?(笑)




私たちが出会ったこの場所で、

気持ちが通じあったこの場所で、

そして、別れを告げたこの場所で。




私はこの手紙を書いたら、このあとすぐに飛行機に乗ってイギリスに行きます。



いつ帰ってくるかは分からない。


だけど、この手紙を読んで貴方が待っていてくれることを願っています。




読み終わったら捨てていいよ、なんて言わないからね。




じゃあ、またね。






天津理央









< 8 / 13 >

この作品をシェア

pagetop