わたがしとキス

出会い



♪ももかside♪


「食堂いくよ~モモ」

「うんっ」

鈴はふいにあたしのことを”モモ”って呼ぶんだ。


あたしはそれがなんとなく好き。


そんな鈴と昼休みは毎日食堂に行くのがあたしたちの

日課で、今日もいつもどおり人ごみを掻き分けていく...


つもりだった。


「おー!ももかちゃーん!!」


なのに前を見てみれば、この間の先輩が大きく手を振って


あたしの名前を叫んでいた。


その声に反応して周りの人たちは騒ぎ出す...


しかもなんか...ひそひそあたしたちを指差して


なんか言ってるよ....えぇぇ。



だけどそんな先輩を無視することなんてもちろん出来ないあたしは

「こんにちわ」と頭を下げた。



「あっ申し送れましたー!俺3Gの日野勇人!ももかちゃんよろしく!あと隣の...キミは?」

隣と言われ鈴を見てみれば顔を真っ赤にしていて


「鈴です...」と今にも消え入りそうな声でそういった。

可愛い...鈴。



「おっけい!ももかちゃんとすずちゃん改めてよろしく!」

「あっえと...日野先輩よろしくお願いします!」

「いや、勇人でいいって」

「それはさすがに....」

「なら勇人先輩!...な?」

「はい...わかりました勇人先輩」


すると「そうそうっ」と笑顔で頭をぽんぽんとしてきた

勇人先輩に思わずドキッとした。
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