わたがしとキス
ベッドを見れば
「...ももか?」
「っっか...柏木先輩!?」
あたしと同じくだるそうにベッドに横になる柏木先輩がいた。
...あの送ってくれた日以来、ちょうど3週間ぶりくらいにみる先輩は
相変わらずで、見た瞬間ドキンと胸が高鳴った。
「柏木先輩...大丈夫ですか?」
「いやそれよりお前な」
「はい?」
柏木先輩はだるそうに体を起こすと少し下からあたしを見上げた。
交じり合う視線....どきんどきん
さらに高鳴る鼓動....
「普通閉まってるカーテン開けるか?」
「えっ?」
けどその一言によってあたしは現実に戻されて
自分でも顔が真っ赤になるのが分かった。
「すっすみません!!!」
そしてカーテンに手をかけて身を引ことした...
けど「おい?ももか...」
柏木先輩の低くてかすれた声があたしの名前を
呼ぶのを最後に....気を失ってしまった。