わたがしとキス
友里ちゃんはきっとあたしのことなんて知らない。
だってただでさえ1学年10クラスはあるマンモス校、
あたしは1年間ひっそりと生活してきたもん!!
まさに今その成果で報われるときがキタのか!!
ここで聞いてませんよって言えばそれで
もう友里ちゃんに合うことなく問題なく卒業できるはず。
「あの...今の告白...」
よし、きた!
「聞いて...「秘密にしてくださいっ!!!」
「.....えっ?」
あたしの声をさえぎるようにそう言って友里ちゃんは
あたしに両手を合わせてきた。
「...ももかちゃんだよね?」
「そう...デスケド...なんでっ」
しかもなんとあたしの名前を知っているなんて...
「ももかちゃんのことくらい知ってるよ!それで...柏木先輩に告白したこと秘密にして欲しいんだ!おっ...お願い!!」
「柏木先輩....?」
「そう!だってほら、柏木先輩に告白したなんてことが回りにバレたら...先輩のこと好きな女子とかになんていわれることか...」
友里ちゃんはへの字口にしてそう言った。
柏木先輩ってだれ....?