【短】流星☆BOY〜星に願いを〜
 バチンッ!!


 大きな音を立てて、静電気が一気に放電したかのように、手から全身へビリビリと痛みが走った。

そして彼は、はじかれたように後ろに尻餅をついていた。


「…いってぇ」

「いったぁ~っ!」


 唇が触れた手をさするあたしと、口はしを手の甲で乱暴に拭う彼。


そんなあたしを見て、彼はふっと表情を緩めた。


「なんだよ、ちゃんと誓いは立ててるのか」


 彼の視線はあたし……ではなく、あたしの手?

ゆっくりたどるように開いた手のひら。


 手のひらは何もなく、何気なく甲を返してようやく気づく。


 自慢の白い肌に、うっすらと浮かび上がるように湧き上がってきた傷。

でも、それはキレイな星型。



「それが、誓いの証。…紛れもない、リュウセイに見初められた嫁の印だ」

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