【短】流星☆BOY〜星に願いを〜
「ヒメリ、大丈夫?」
あたしの手を包むように両手で握り締めてきたリュウセイを見つめ返した。
いきなり誓いの証とか、嫁だとか言われても困る。
大丈夫、といって手を押し返して下唇をきゅっと噛み締めていた。
そんなあたしのキモチを察したのか、もう一度彼に向き直ったリュウセイ。
「もうわかったから。……すぐ、書くよ」
そういったリュウセイの横顔が、やけに大人っぽくて。
悔しいけれど、どきんと鼓動が波打った。
金髪の彼はリュウセイと同じ赤いピアスをしていて、それをカチカチとまわしはじめた。
確か、言語変換機―…トランスっていってたっけ。
とにかく、もう終わるんだと思ってた。
だけど、あたしには7月7日の呪いがかかっている―……。
「こちらBG―1226、報告します…」
彼が窓辺に立ち背を向けていると、隣のリュウセイも腰を上げる。
「ヒメリ、あとでちゃんと話すよ」
笑っているのに、なんだか哀しそうだった。
たった数ヶ月一緒にいるだけで、もうリュウセイの全てを知った気がしていたけれど、突然やってきた彼すらあたしは知らない。
あたしは、リュウセイの何もしらないんだ。
「えぇ!?ちょっと待ってください!」
複雑な気分ですらも吹き飛ばすように、金髪の彼が声を荒げる。
さすがのリュウセイも驚いていた。
「いくら団長の命令でも……!」
裾の長いコートを揺らして、その後姿からも焦っているのはあたしですらわかった。
少し小声で話した後、ようやく彼が気まずそうに振り返る。
あたしの手を包むように両手で握り締めてきたリュウセイを見つめ返した。
いきなり誓いの証とか、嫁だとか言われても困る。
大丈夫、といって手を押し返して下唇をきゅっと噛み締めていた。
そんなあたしのキモチを察したのか、もう一度彼に向き直ったリュウセイ。
「もうわかったから。……すぐ、書くよ」
そういったリュウセイの横顔が、やけに大人っぽくて。
悔しいけれど、どきんと鼓動が波打った。
金髪の彼はリュウセイと同じ赤いピアスをしていて、それをカチカチとまわしはじめた。
確か、言語変換機―…トランスっていってたっけ。
とにかく、もう終わるんだと思ってた。
だけど、あたしには7月7日の呪いがかかっている―……。
「こちらBG―1226、報告します…」
彼が窓辺に立ち背を向けていると、隣のリュウセイも腰を上げる。
「ヒメリ、あとでちゃんと話すよ」
笑っているのに、なんだか哀しそうだった。
たった数ヶ月一緒にいるだけで、もうリュウセイの全てを知った気がしていたけれど、突然やってきた彼すらあたしは知らない。
あたしは、リュウセイの何もしらないんだ。
「えぇ!?ちょっと待ってください!」
複雑な気分ですらも吹き飛ばすように、金髪の彼が声を荒げる。
さすがのリュウセイも驚いていた。
「いくら団長の命令でも……!」
裾の長いコートを揺らして、その後姿からも焦っているのはあたしですらわかった。
少し小声で話した後、ようやく彼が気まずそうに振り返る。