【短】流星☆BOY〜星に願いを〜
「ベティ、どうかした?」

 リュウセイの問いに、悔しそうに呟く。


「迎えが来ない。…どうやらオレにも花嫁探しの令状がでたらしい」


 ……え?

とっても嫌な予感がする。


「ベティにも?」

「…じゃぁな」

 聞き返したリュウセイに、情けないといわんばかりにクルリと背を向ける。

あたしたちを通り過ぎて部屋の扉に手をかけた、そのとき。


「待って!」

 引き止めたのは、もちろんリュウセイ。


ちょっと、やめてよぉ!?


「一緒に暮らそうよ」

「お断りだ。…後ろの女が嫌な顔してるぞ」

 腕を掴んだリュウセイを一瞥した彼は、きっぱりと答える。

そしてあたしの心までも見透かしていた。



「ヒメリ……、だめ?」


 独特の、糖度をあげた困惑の瞳。

まるであたしが全部悪いみたいに。


 それにも負けないで、だめっていうのよ、姫織!


「だ………」


 いけ、姫織!


「無理に合わせることはない」

 フン、と鼻で笑う彼は、ものすごーくカワイクない!


 ……だけど。

リュウセイのことをよく知っているのも、彼。

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