【短】流星☆BOY〜星に願いを〜
楽しそうに革靴を履くと、あたしの背中をぐいぐいと押し始める。
「ほら、早くいこ!」
いつもの時間よりすこし遅れているのは、もたもたとしてたリュウセイのせいなのだけど。
やっぱりあたしもどこか浮き足立っていたから、その一言はいえなかった。
「い、いってきまーす!」
とにかく、ぱたんと扉が閉まる前に、あたしは家の中にいる母に向かって叫んでいた。
「一日ぶりなのに、すごく久しぶりに感じるよ!」
隣ではにこにこと歩くリュウセイ。
でもその言葉を信じられるわけがなかった。
「な、なにいってるの?……リュウセイがいなかったのは、一週間よ?」
そう、ずっと…待ちわびていたんだもの。
こうして隣で歩くのを。
「ええっ、本当に?」
当の本人も驚いていたけど……「ま、いいか」と笑ってた。
やっぱりリュウセイはリュウセイなのだと思わざるを得ない。
たった数時間前に、何も言わないで戻ろうとしていた幼馴染たち。
リュウセイは、悲しみに明け暮れることはなく、案外すぐに立ち直ったから、あたしが拍子抜けしてしまった。
「リゲルとベティなら、大丈夫」
その意味は、今のあたしにはわかるから。
そうね、と頷いておいた。
「あ、そうだ!」
あたしは、どうしてもリュウセイに言いたいことがあったのだ。
足早にリュウセイの目の前に立ちはだかると、その歩を止めてくれた。
ギン、とすこし睨み上げると、リュウセイは困惑してた。
「ほら、早くいこ!」
いつもの時間よりすこし遅れているのは、もたもたとしてたリュウセイのせいなのだけど。
やっぱりあたしもどこか浮き足立っていたから、その一言はいえなかった。
「い、いってきまーす!」
とにかく、ぱたんと扉が閉まる前に、あたしは家の中にいる母に向かって叫んでいた。
「一日ぶりなのに、すごく久しぶりに感じるよ!」
隣ではにこにこと歩くリュウセイ。
でもその言葉を信じられるわけがなかった。
「な、なにいってるの?……リュウセイがいなかったのは、一週間よ?」
そう、ずっと…待ちわびていたんだもの。
こうして隣で歩くのを。
「ええっ、本当に?」
当の本人も驚いていたけど……「ま、いいか」と笑ってた。
やっぱりリュウセイはリュウセイなのだと思わざるを得ない。
たった数時間前に、何も言わないで戻ろうとしていた幼馴染たち。
リュウセイは、悲しみに明け暮れることはなく、案外すぐに立ち直ったから、あたしが拍子抜けしてしまった。
「リゲルとベティなら、大丈夫」
その意味は、今のあたしにはわかるから。
そうね、と頷いておいた。
「あ、そうだ!」
あたしは、どうしてもリュウセイに言いたいことがあったのだ。
足早にリュウセイの目の前に立ちはだかると、その歩を止めてくれた。
ギン、とすこし睨み上げると、リュウセイは困惑してた。