【短】流星☆BOY〜星に願いを〜
 そっと広い背中に腕を回して、ほんのすこし応えるように力を加えてみる。


まずはあたしも、言わなきゃいけない一言。




「お帰りなさい……リュウセイ」



 悔しいけれど、会いたかった。

願掛けのように作ったブレスレットも、案外役に立ったのかもしれない。







「ヒメリ、だぁいすき!」







 まだその甘い言葉に甘えることしかできないけれど。

あたしが、もう少し自分の気持ちに自信がもてるまで……。



 次は、リュウセイが待っていてね?




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