GET!~アイツを振り向かせたい気持ちは120%~
「まぁ、ちょっとの差だからね。よし、次に行こう」
准よ、お前のそのフォローも痛いもんだぜ。
「あー快二といると疲れた!」
店を出ると城薗の第一声がこれだった。
「俺だって、お前といんの疲れたっての。一人でギャンギャン言ってうっせーし」
「なんですと?」
「こーら、喧嘩すんな」
恒例の准によるストップがかかり、俺と城薗は静かになる。
それから、買い出しリーダーと2人は他の店にも行くらしく、他メンバーと俺は学校に戻ることになった。
「快二と段ボールのセットって、なんかダサいんだけどーっ」
帰っている途中、城薗がゲラゲラ笑いながら言った。
「うっせー、これでも頑張ってんだよ。お前、荷物軽いだろ?段ボール分けようか?」
「いらないしっ。ねー志摩!」
「おー。俺も遠慮するわ」
なんだかんだ、俺達3人でチャリをこぎながら帰っているわけだ。