GET!~アイツを振り向かせたい気持ちは120%~



この気持ちをお前に伝えたら、お前は俺のことを意識してくれるかな?


俺のことを、男友達じゃなくて……男として見てくれんのかな?


「ちょっと、快二!それあたしが取ったのにー」


俺だって、伝えたい。


城薗、お前のことがずっと好きだったんだって。


お前が准のことを好きになるよりも、もっと前からお前のことが好きだったんだって。


お前だけしか、眼中にないんだって。


「もう口つけたもんなー!ほれ、食うか?」


「快二と間接キスなんて嫌だ!」


おっと、この台詞もなかなか傷つきますな。





「よし!そろそろ学校帰ろっか。みんなに寄り道したのバレてるかもね」


准が苦笑しながら言う。


「うわっ、リーダー怒ってるかもしんない!?」


「駄菓子屋寄るって言ったのお前だから、お前が怒られろよ、城薗」


「やだよー。みんな一緒に!ね?」


それからチャリで学校へ向かった。もちろん、急いで帰るはずもなく、悪ふざけをして遠回りをした。


……が!



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