GET!~アイツを振り向かせたい気持ちは120%~
「あとで文句言ってやるーっ」
「それなら俺も手を組むぜ」
「よし!快二には志摩の確保を任せよう!」
「お前が仕切んなっての」
「あたしの話に乗ったのはアンタでしょー!」
コイツとはいつも、話が合ったと思えば……言い合いになってしまう。そう思いながら、小さくため息をついた俺。
「……あのさー」
それでも、城薗に話しかけるのが俺。俺ってめげねー奴だろ?
「あの話、マジ?」
「んー何のこと?」
「ほら、准に告るって話」
俺の言葉を聞いた途端に大人しくなる城薗。
「もちろん……マジだし」
そう言って、少しだけ頬を赤くした城薗。あーもー、その顔嫌だ。
「……やめとけよ」
つい出てしまった俺の本音。
言ってしまってから、ハッとした。
何言ってんだ……俺。
「やめないよー」
そんな俺の気持ちも知らず、へへっと笑いながら言葉を返した城薗。
「だって、こんなに好きなのに伝えないなんてやだ。好きって気づいてもらえてないんだもん。それなら、気づかせるしかないじゃん!」