GET!~アイツを振り向かせたい気持ちは120%~
本当はね、告白することで頭がいっぱいで、ぐっすり眠れなかったんだ。あー、目の下にクマが出来ていませんように!
「早起き偉いじゃんっ」
志摩が右手を上げ、あたしの目線の高さに合わせる。
「ん?」
「早起きやったじゃん!のハイタッチ。いや、この高さはロータッチ?」
一人でつっこんでいる志摩。
「ちょっと、身長の低さをバカにしてんのー?」
そんな志摩にちょっぴり反抗しつつも、右手で志摩の手にタッチした。
えへへっ、志摩の手に触れちゃった。ラッキー。
「はい、その顔キモい」
この言葉さえ聞こえなければ、あたしの幸せは続いていたのに。バカ快二め、邪魔しやがって。
「お前が早起きとか初めてじゃん?今日雪降るんじゃねーの?」
「あたしだってやれば出来るの!」
「普段からそうしとけよ」
「き、今日はいつもとは違う心構えで来てるのっ。だって……」
ハッ。危ない危ない。志摩がいるのに、つい快二にベラベラ話しちゃうところだった。