GET!~アイツを振り向かせたい気持ちは120%~



「俺にとって、城薗さんは大事な人なんだ。こんな俺でも仲良くしてくれて、何でも話せる大事な存在で……大事な友達だって思ってるんだ」


ちょっとだけ、ほんのちょっとだけ期待していた。志摩からオッケーがもらえるんじゃないかなって。


でも、志摩にとってあたしは友達。


きっと、友達以上恋人未満的な感じ。


「告白はビックリしたけど、すっげー嬉しかった。ありがとうな。気持ちには答えられないけど、これからも城薗さんとは仲良くしていきたいんだ。……ダメかな?」


志摩の返事を……本音を聞くことが出来た。こんなあたしと、これからも仲良くしてくれる気があるみたいだ。


「ダメじゃないよ。でも……」


だけどね、志摩。


「あたしは志摩が好きなんだよ」


あたしは、今までみたいに友達のレッテルだけじゃ嫌だよ。


「志摩。今、好きな人とかいる?いない?」


「い、いないけど」


「じゃあ、諦めない。好きでいてもいい?」


「えっと、その……」


「どっち?好きでいていいの?ダメなの?」


< 124 / 270 >

この作品をシェア

pagetop