GET!~アイツを振り向かせたい気持ちは120%~
グイグイいってしまうのは、志摩が好きだから。消極的さを改善して、志摩に好きが伝わってほしいから。
「……お、お好きにどうぞ」
志摩の言葉にニヤけるのを隠せない。あたしはフラれたはずなのに、なぜか気持ちは晴れていた。
「へへっ、やったっ」
嬉しくてつい、一人でガッツポーズ。もちろん、飛び跳ねたりせずに小さめにね。
「そ、それで城薗さんはいいの?」
申し訳なさそうに言う志摩。
「その質問はそのまま志摩に返すよ。あたしはこれから志摩に猛アタックするんだよ?上手くいけば、志摩はあたしに恋しちゃうっていう危険性があるんだよ?」
結構真面目に返事をしたのに、志摩は吹き出した。
「ふはっ。どっから来るんだよ、その自信!」
来た。
そのキラキラスマイル。
今それを出されちゃ……鼻血出るっつーの。
「し、志摩を好きって気持ちから来んのっ!もー、バカにしないでよっ」
言ってて恥ずかしくなるんだから。
「バカにはしないけど、なんか笑っちゃう」