GET!~アイツを振り向かせたい気持ちは120%~



グイグイいってしまうのは、志摩が好きだから。消極的さを改善して、志摩に好きが伝わってほしいから。


「……お、お好きにどうぞ」


志摩の言葉にニヤけるのを隠せない。あたしはフラれたはずなのに、なぜか気持ちは晴れていた。


「へへっ、やったっ」


嬉しくてつい、一人でガッツポーズ。もちろん、飛び跳ねたりせずに小さめにね。


「そ、それで城薗さんはいいの?」


申し訳なさそうに言う志摩。


「その質問はそのまま志摩に返すよ。あたしはこれから志摩に猛アタックするんだよ?上手くいけば、志摩はあたしに恋しちゃうっていう危険性があるんだよ?」


結構真面目に返事をしたのに、志摩は吹き出した。


「ふはっ。どっから来るんだよ、その自信!」


来た。


そのキラキラスマイル。


今それを出されちゃ……鼻血出るっつーの。


「し、志摩を好きって気持ちから来んのっ!もー、バカにしないでよっ」


言ってて恥ずかしくなるんだから。


「バカにはしないけど、なんか笑っちゃう」


< 125 / 270 >

この作品をシェア

pagetop