GET!~アイツを振り向かせたい気持ちは120%~
右手で口許を隠しながら、クスクス笑う志摩。あーんもう、その姿だけでも普段の志摩よりカッコ良く見える。
「もー、絶対あたしのことが好きって言わせるから覚悟してて!」
あたしの一方的な片想いだけど、半強制的に片想い継続の了承を得たけど、絶対絶対振り向いてほしい。
「しっ、志摩!」
「なに?」
話がまとまった?あたし達は、校舎へ向かう。その途中で、あたしはあることを思い出して志摩に話しかけた。
「……あとで写真撮ってほしいの」
志摩とのツーショット……絶対欲しい。
「いいけど、誰の写真を撮ればいい?」
あん?
「今、何て言った?」
「だから、誰の」
「志摩のバカっ。志摩とのツーショットに決まってんじゃん。こんなこと言わせないでよっ」
もうっ、志摩の天然!鈍感!バカ!
「あぁ、そういうこと!いいよ」
「じゃ、あとで志摩の教室行くねっ」