GET!~アイツを振り向かせたい気持ちは120%~
「なーにが練習よ、このバカちんが!それは授業以外で頑張れってのっ」
「いってーっ!。そこ痛いところなんだよっ」
城薗は俺の腰を叩いてきやがった。くっそ、昨日の部活で、バッターの打ったボールが当たったところだったのにー。コイツめ……。
「ほら、志摩みたいに真面目にやるから、努力は報われていくんだよー」
俺の隣に立って、窓を拭いているようで、実際は准の姿を眺めだした城薗。
校庭にいる生徒の中には准がいた。文化祭の出し物は屋外でもあったから、校庭の掃除係も必要だったんだろーけどさ。
「ふん、悪かったなー、アイツみたいに真面目じゃなくて」
准のことを良く言う城薗に、少しだけ冷たく返事をする。
だって、ムカつくじゃんかよ。
「まー、快二が真面目で優等生でも、それはそれで似合わないしやめて欲しい!」
「おいコラ、お前やめろよ」
「本当のことだからついねー。あっ、志摩ーっ!」
城薗の声に、校庭にいた志摩が反応して手を挙げた。