GET!~アイツを振り向かせたい気持ちは120%~
「そのだーれかさんはお前にも当てはまるからな、城薗。お前も料理部なんだからよ」
「う、余計なこと言わないでよっ」
これでも冬休みの遊ぶ時間を勉強に費やしたんだもんね、ちょっとは!
でも、ちゃっかり花蓮も上位者に入ってるし、雪も学年でいいほうらしいし……友達としても情けない。
「おー、准っ」
快二が彼の名前を呼び、ピクッとあたしの耳が反応する。振り返るとそこには志摩がいた。
うう、志摩だぁ。
「お前載ってっぞ、ほら」
「クラスの奴から聞いた。うわ、これ恥ずかしいんだけど」
快二の言葉に、左手で口元を覆いながら、成績順位上位者の名前を見る志摩。
「すごいよ志摩!あたしと快二は、この欄に載ることがないから超尊敬するっ」
「俺まで巻き込むなよっ」
ベシッと快二から叩かれる。
「そんなことねーよ。今回はたまたまだって」
たまたまと言ってますけどね、志摩はだいたいいい順位にいるって聞いてるんだからね?
「……って、城薗お前も載ってるぞ」
快二が呟く。