GET!~アイツを振り向かせたい気持ちは120%~
「え!嘘!?どこどこ!?」
あ、あたしも成績順位上位のお仲間入り!?期待をしながら、快二が指差す紙を見た。
【(赤点ではないが)補習組 城薗 奈央】
「は!?何この個人情報!?っていうか、え?あたし補習あんの!?」
食いついて記載されているプリントを見るあたし。しかもなに、このネーミングセンス。
「はぁ、もうショックつづきで泣けるよー」
今日はもう帰りたい。
「はっはっは!頑張りたま」
「快二も載ってんじゃん」
「は!?」
あたしをバカにしていた快二だが、志摩の言葉に一瞬にして顔色を変えて、補習者一覧の紙に目をとめる。そんな快二を追うように、あたしも紙を見る。
【(赤点ではないが)補習組 高橋 快二】
「うっわー、本当だ。快二も仲間じゃん」
「マジかよ。俺、部活あんだけど。准だって俺がいないと困るよな!?」
必死に志摩に何かを訴える快二。
「まぁ、勉強は頑張ってもらわねーとな。2週間だろ?頑張れ!」
志摩はにっこり笑って快二に告げた。