GET!~アイツを振り向かせたい気持ちは120%~
ということで、あたしと快二は補習組として、放課後の時間を勉強に費やすことになった。
「あーあっ。こんな紙っぺらに俺の大事な野球の時間を費やすなんて」
「はぁっ。志摩のマネージャー姿見たかったのにー」
補習開始と同時に、口々に言うあたしと快二。
そこへ、担当の先生のご登場。
「お前ら真面目に解かんか!」
ゴンッ
「あだっ」
「いってぇっ」
+2人揃ってげんこつをプレゼントされた。
「もう、快二のせいじゃん」
「俺何も言ってないはずなのになー」
コソコソ言い合うも、先生の目が光りすぎて大人しく問題を解くことにした。
補習組の人数は……まぁまぁいた。担任に聞いたところ、あたしは補習組に入るかギリギリのところだったらしい。
でも、これで補習じゃなければ、浮かれて今後の成績が下がるといけないからって、余計なお世話で補習組に推薦したらしいよ。まぁ、見事に合格して、晴れて補習組の一員になったわけだ。
そりゃさ、志摩のことで頭いっぱいだし、成績は毎回徐々に右肩下がりだけどね。