GET!~アイツを振り向かせたい気持ちは120%~
それから、補習がある日には志摩と快二と帰るようになった。
毎回他愛話でギャーギャー騒いで、さらにあたしは志摩と話せる時間多くなって……嬉しくて。
「あー今日も疲れた!」
いつものように、志摩と快二と駅までの道を横並びで歩く。この道は狭い通学路で車通りが少ないから、ラッキー。
「城薗部活行ったの?」
「うん!今日は早めに行けたからよかった~」
補習で出される課題を解くペースも上がり、料理部がある時には部活時間を確保しやすくなった。
「努力の成果が出てきてんだね。やったじゃん、城薗さん」
こんな風に志摩に褒めてもらえるんだし、頑張らないわけにもいかなじゃん?
「あ、城薗知ってるか?」
何かを思い出したのか、快二があたしに話しかける。
「准、今日1年の女子に連絡先聞かれてたぞ」
な、なんですと!?
「どんな子?何年何組!?」
「ちょ、城薗さん。それに快二も」
「ちょっと志摩は黙ってて!これはあたし個人に対する大事なことなのっ」