GET!~アイツを振り向かせたい気持ちは120%~
「いいと思う」
俺のことは見ずに、白い息を吐きながら呟いた准。
「お前は、何もしないわけ?」
俺は准に尋ねる。
「俺、快二の今までの片思いを知ってるから、応援する」
准は城薗のことを気にしているだけなのか、好きなのか……知りたいけど聞きたくない。
「なんか嫌だなぁ。准に応援されるっていうの」
「なんでだよー。ヒドイなぁ」
しんみりした雰囲気にしたくなくて、冗談を口にすると、准もそれに乗ってくる。
「だってさ、俺が告白したところでアイツぜってー信じねぇし?」
「城薗さんのことだから、ビックリして声出なさそう」
准が城薗のことを話すと、ドキッとする。
准から対して、城薗はまだ告白して来た奴として気になってんのか、それとももう恋愛対象としての気になる、なのか。
どっちにしても、もう関係ない。