GET!~アイツを振り向かせたい気持ちは120%~
「なぁ、ラーメン食い行こうぜ」
「おっ、いいな!よく行ってたあそこ行こう!」
いつまでも女のことでウジウジしたくない。
自分から出した話題だけど、気分を晴らしたくて、そして腹も減っていたからラーメンを食いに行くことにした俺達だった。
「ふぁ~っ」
それからも何事もなく2月を迎えた。隣で大きなあくびをする城薗に、今日も恋をしている、俺。
「寝不足?」
「うーん。ちょっとバレンタインに備えて特訓中なんだけどさ、つい熱中しちゃって」
もう1つ、大きなあくびをする城薗。
……そんなに、准に尽くしてんのかよ。
「目の下、クマ出来てんじゃね?」
「え!嘘!?」
慌てて鞄から鏡を取り出す城薗。
ぷっ、すんげー慌てっぷりなんだけど。
「んー、えーこれクマかな?」
「クマなんてねぇよ」
「え!?もうっ、嘘つかないでよっ」
プリプリする城薗。
コイツ、本当に飽きないな。