GET!~アイツを振り向かせたい気持ちは120%~
もうさ、俺にしろよ。side*快二
『もう俺にしろよ』
しまった、と思った時には遅かった。
言ってしまった。
ついに言ってしまった俺の本音。
城薗、超困ってた。後からは俺の目も見てくんなかった。
やべぇ、そう思った。
「……邪魔して、悪い」
城薗がいなくなった教室で、准と2人きりになった。准がすまなそうに俺に言う。
「逆に良いタイミングだったかも」
あのまま准が来なかったら、俺城薗に何言ってたんだろ。もしくは、城薗に何してたかわかんね。
「……部活、行くか」
「……おう」
何となく気まずい雰囲気の俺達。俺から切り出した言葉に頷く准と、無言のまま部活へ向かった。
もちろん、練習に集中出来るわけがなかった。
「お前、今日変!何があった?」
部活中、キャッチボールの練習をしていると、バッテリーを組んでいる内藤が声をかける。
「……別に」
「んだよ。モテ男のくせにチョコ貰いすぎたか?」
「……別に」
「それかフラれたか?」
「…………別に」