GET!~アイツを振り向かせたい気持ちは120%~
「……嘘」
駅についた。この時間の電車に乗ればギリギリ間に合う。
だ・け・ど、目の前にいる同じ学校の制服の男子を見て、一気に心臓が焦り出した。
「おっせーぞ、お前」
「今日寝坊したの?」
なんと、快二と志摩がいた。
「な、な、なんでいんの?」
「なんでって同じ学校じゃん」
「ほら、行くよ」
そのまま2人に腕を引かれて電車に乗り込んだ。
なんで2人ともいるわけ!?先に行ってなかったの?意味分かんないんだけど!?
チラッと志摩を見る。窓の外を見ながら、眠たいのか目は閉じかけている。ぷぷっ、志摩らしいなぁ。
チラッと快二を見る。バチッと目が合い、あたしは思いっきり顔を反らした。
そうだよ、コイツに告られたんだよね、あたし。
なんで普通に一緒に登校してんだ!?
「おーし、じゃあ隣の人とペア組んで、今から配る問題解いてー」
学校に着き、1限目の英語の授業で最悪な試練を出された。
あたしの隣は……快二。
今のこの状況じゃ……き、気まずい。