GET!~アイツを振り向かせたい気持ちは120%~
そんな准が、今は城薗のためにマジになってる。
正直、こんな准は初めて見るから、驚いているのも本音だ。
勝負事にもなかなか加わらない志摩が、城薗のことで本気になってる。
俺と賭けをした准。
初めての、俺達のカケ。
もしかしたら、俺が気づくより前に……城薗のことが気になっていた、ううん、好きだったのかもしれない。
俺が城薗を好きだったから、コイツは遠慮していたのかもしれない。
城薗と准は、両思い。
俺はここで引き下がった方がいいのかもしれない。
でも、そんなに簡単に引き下がれるような思いじゃないんだ。
俺だって、本気なんだ。
俺だって、城薗を振り向かせたいんだ。
「悪いな。俺は、お前が50位以内に入んないことを願ってるから!」
「縁起の悪いこと言うなよ、バ快二!」
つい、笑いながら言ってしまったけど、結構本音。
それはきっと、准にも伝わっているはず。
長い付き合いだから……多分、な。