GET!~アイツを振り向かせたい気持ちは120%~
「こらー!エース怪二!待ちくたびれたぞー」
「さっみーんだよー、バ怪二!」
城薗と准だった。
「は……?なんでいんの?先に帰ったんじゃ……」
「お前聞いてた?俺、先行ってるって言ったよ?」
ケラケラ笑いながら言う志摩。
そ、そんなこと言ったか!?
「そーれーに!メッセージも見たでしょ?あたし達をよろしくって」
マフラーをグルグル巻きにしてへへっと笑う城薗。
なに……コイツら。
絶対、おかしいって。
「よし、怪二も来たし帰るか!」
「怪二行くよーっ」
そのまま歩き出した2人。
コイツらが付き合うことになった日から、少しだけ不安だったことがある。
デートもすんだろうし、もしかしたら、2人が俺から離れていくのかもなって。
でも、そんな不安も今無くなった。
コイツら、今までと変わんねぇもん。