GET!~アイツを振り向かせたい気持ちは120%~
恋のライバルだって分かってんのに、准は態度を変えない。
俺の気持ちを知ってるのに、城薗は避けることも嫌うこともしない。
「マジ、勘弁……」
片思いは、実らなかった。
城薗を好きな気持ちも、すぐには消えないと思う。
それでも、この関係は嫌いじゃないし、そんなに悪くもない。
だから、2人の優しさに……しばらくは甘えさせていただくとする、か。
「「怪二ー、早くー!」」
俺にもいつか、幸せが来んのかな。
いつか、城薗への思いも消えて、素直に准へ恋愛相談とかしてんのかな?
「おー行く!」
その日まで、ううん、そんな日が来てもコイツらを大事にしていこう。
小さく笑みをこぼした俺は、准と城薗の背中に向かって駆け出した。