GET!~アイツを振り向かせたい気持ちは120%~
あーあ、城薗さんの顔、すんげー怖くなってんだけど。
「なんなのよー、バカッ」
また怒りマークが頭に浮かんでる城薗さん。
そう言うのも当たり前。
前も野球部内でのトラブルがあって、放課後デートっていうのが延期になった。
その時も当然ご立腹された彼女。でも、一時的に怒るけど、仕方ないね!って笑い飛ばすんだ。
付き合ってからも付き合う前とあまり変わらないけど、どこかで無理をさせている面もあんだろうな。
「ごめんな?また他の休みの日に」
「いいよ。会いに行くから」
口を尖らせて言う彼女。って、え?
「……練習って学校でしょ?差し入れ持ってく」
頬をほんのり染めて、ゴニョゴニョと言う城薗さん。
「それ、マジ?」
緩んでしまう頬を崩れないよう、必死になって返事をする俺。
「マジ!そんで野球部にお腹痛くなる差し入れ持ってきて、みんな体調悪くなって、強制的に部活終了すれば志摩とデート出来るもんねっ」