GET!~アイツを振り向かせたい気持ちは120%~
「んー昼からも頑張ろっか!」
「だな。強豪校でも簡単に負けたくねーしよー」
飯を食い終わった部員達が、徐々にやる気を出していく。
「俺も頑張るかー」
アイツが見に来てんだ。ちょっとでもカッコいいとこ見せねーとな。
「快二、俺ちょっと監督のとこ行ってくる」
飯を食って歯磨きも済ませた准が、いそいそと監督の元へ向かう。
「志摩の奴、もう少しゆっくりすればいいのにな」
「アイツ本当、一生懸命だよなー」
「へっぽこだけど、マネージャーとして頼りになるしいい奴だよ」
准の走り行く姿を見て先輩達が言う。その言葉を聞くと、友達として嬉しくなる。
「なぁ、快二も思わね?」
一人の先輩が俺に聞く。
「思います。それがアイツのかっけーとこだと思いますし、尊敬しますよ」
へっぽこなところも准のいいところ。頑張りすぎるところも准のいいところ。
「だから、俺も練習行ってきまーす」
そう言って立ち上がった俺。