GET!~アイツを振り向かせたい気持ちは120%~



そしてあっという間に駅に着き、駅から学校までの間も、他愛ない話を3人でしながら学校へ向かった。


「じゃあ、志摩またね!」


校舎に入り、志摩と別れたあたしと快二は教室に入る。あたし達は同じクラスだけど、志摩はクラスが別なのだ。


「あっ、奈央」


「奈央ちゃん、おはよ~!」


席に着くと、大好きな友達2人が私の元へ駆けてきた。


「今日も快二くんとラブラブ登校だね~」


可愛い顔して冷やかすのは、ショートボブヘアの野村雪(のむらゆき)。私より身長が小さくて、よく小動物みたいに動き回る。


「もう毎朝恒例ね」


こちらは落ち着いた笑みをこぼす古田花蓮(ふるたかれん)。黒髪のロングに二重のパッチリした目、口元のほくろがより大人っぽさを引き立てている。


雪は高校に入ってからの友達で、花蓮は違う中学だったけど、部活動で顔見知りだった。ちなみに吹奏楽部だったの。


「やめてよー。私と快二はそういう関係じゃないって」


私は呆れながら2人に言う。


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