GET!~アイツを振り向かせたい気持ちは120%~
「あっ、快二くん帰ってきた」
雪の言葉に自然とドアへ目が行く。いつもの男子グループと、食堂から帰ってきたらしい快二。
朝よりは、普通に戻ってる感じがするんだけどな?
「おー城薗、何見てんだよ」
げ。ウザ絡み来たし。快二があたしの視線に気づき、こちらへと歩いてくる。
「たまたま視野にアンタが入っただけ。勘違いしないで」
「ほーお。見とれてたんじゃねーの?」
「は?それ、自意識過剰だから」
「んだとー?お前なぁ」
快二の両拳で頭をグリグリされる。
「ぎゃっ!バカ!痛いっつーの!」
「手加減してんだぞ。んなの痛くも痒くもねーだろーが」
そのまま快二の攻撃は続く。
「ふふっ、いいコンビね」
「奈央ちゃんも楽しそうじゃ~ん!」
そんなあたしに、花蓮と雪がニヤニヤしながら言う。
「これのどこが楽しそうに見える!?」
快二の手から離れて2人に反論する。