GET!~アイツを振り向かせたい気持ちは120%~
それに、准のために洒落た格好する城薗も見たくねぇし。
【お前、明日花火大会行くの?】
その日の夜、俺は城薗にラインをした。行くか行かないかくらいは知っておきたいし。
【行くけど、どうしたの?】
【会ったらおごりよろしく】
【は?嫌だし!】
【頼むぜー】
よし、明日城薗と会えるかもしれない。少しだけ高鳴る胸を感じながら、スマホの画面に映る城薗とのやり取りを眺めていた。
「お前、そんなに食ってたら太るぞー」
花火大会当日、神様は俺に早速チャンスを与えてくれた。
屋台についた俺と准と他数人の野球部。集団行動はだりぃってことで、ジャンケンして負けた俺がパシリとなって買い出しに行くことになった。
そこで、城薗と会えたわけだ。俺はいつものようにコイツを茶化す。
「うっさい。もうっ、来て早々アンタに会うとか最悪っ」
「それはこっちの台詞」
嘘。すっげーラッキーだって思ってる。