GET!~アイツを振り向かせたい気持ちは120%~
「あーバカのわりに足速いもんねー」
「なんだよ、その興味なさそうな棒読み」
「だって実際興味ないし?」
そう言って、副委員長が板書する姿をぼんやり眺める。
「えー、選抜ものは希望者がいなければ、体育の時間のタイムで決めたいと思います」
委員長の言葉に全員賛成。委員長からリレーや徒競走などの選抜メンバーが伝えられた。
「それと他種目の出場は、今年はくじ引きで決めようかと思います。昨年は希望をとっていたと思いますが、仲いい人だけのかたまりにならないで、出来るだけクラスで体育祭を盛り上げるのもアリかなーなんて思って……」
そう言ってはにかむ委員長。ちなみに男子ね。最初はざわつきがあったけど、最後のはにかみを見たら……全員賛成となった。
「じゃー、くじ引いて下さい」
委員長特製の割り箸くじを引き出したクラスメート。あたしもくじを引き、雪と花蓮の元へ。
「何の種目かわかんないや」
「番号何だった?」