GET!~アイツを振り向かせたい気持ちは120%~



「志摩も、騎馬戦見てた?」


おそるおそる聞くあたし。


「おう、見てたぞ。城薗さんの迫力は周りと違ったなー」


ガ、ガビーン。


「女捨ててるように見えた?」


「おう!超かっこよかったぞ」


志摩、それ嬉しくないよ。


「そ、そうだよねー」


やばい、苦笑しかできないよぉ。


「でも、あれくらいマジになんねーと、チームのためには勝てねーもんな?頑張ったな!」


し、志摩ぁ。


「やばい、志摩。あたし、志摩が神様に見えるんだけどっ」


「マジで?私は~神である~お主~何とでも言いたまえ~ってな?」


ううっ、おどける志摩……激可愛い。


「准、そろそろ行くぞ。城薗、ソーラン節楽しみにしてっからな」


そう言いながら、志摩を連れて去った快二。


「しまった!もうすぐで、あのソーラン節がやってくるっ」


あの日から今日まで筋肉痛と戦った日々。夜は湿布に身を包んで眠り、朝は激痛で目覚めた日々。今は少し楽になったけど、成功させてみせようではないか!


< 86 / 270 >

この作品をシェア

pagetop