GET!~アイツを振り向かせたい気持ちは120%~
「オスッ!」
そしてやってきたソーラン節の出番。何気に緊張しちゃうのは、志摩が見てるかもって思うから。
運動は結構苦手だけど、克服したいものは中途半端にしたくない性格のあたし。このソーラン節も、先輩達からキッツいご指導を受けて今日まで練習してきた。
構え、掛け声、キレ。頑張って頑張って頑張ったソーラン節は、大成功に終わった。あたしは、達成感に感極まって泣いてしまうくらいにやりきったんだ。
「落ち着いたかー?」
雪と花蓮が出ている玉入れを見ていると、テントのシートに座るあたしの隣に快二が来て尋ねた。
「うわっ、泣き顔を笑いに来たの!?」
あたしは戦闘体勢に入る。
「ちっげーよ」
だが、今日はそうでもないらしい。それに、どうやらすぐに立ち去る様子はないらしい快二。
「なに、快二暇なの?」
「暇つくってやってんの」
頼んでもないっつーの。