GET!~アイツを振り向かせたい気持ちは120%~
「女子から、写真撮ってくださいって言われてんの見たよ」
「おー、俺はモテ男だからな。そんなの日常茶飯事だ」
おいおい兄さん、鼻の下伸びてまっせ。
「ねぇ、志摩は何に出るの?」
「……聞いてねーのかよ」
「うん。なんか聞くタイミングなくて」
一番の理由は……直接志摩に聞くのが恥ずかしいんだけどさ。
「アイツ借り物出るって」
「そうなんだ。雪も出るし、もうすぐだね。楽しみだなぁ」
「アイツ、ツイてなさそうだし、女装とかもあるらしいから引きそー」
「そうなの!?でも、志摩の女装姿も見てみたいかも」
案外似合うかも、うんうん。
「…………なー、お前さ」
「ん?」
「なんでそんなに准が好きなの?」
な、な、な!?
快二の一言で、あたしの心臓は一気にバックバック鳴り出した。
「なっ、なによイキナリ!」
「んー、気になってな」
「き、気にしなくていいしっ」