GET!~アイツを振り向かせたい気持ちは120%~
玉入れ競争は終わって、次の種目が始まる。雪はそのまま借り物競争の集合場所へ行き、花蓮は多野くんのところに行くって言ってたから、助け船は来ない。
「准はお前のこと」
「はーいはい、分かってるよ。友達としか見られてないんでしょ?分かってるってー」
自分で言ってて悲しくなった。
そう、志摩にとってあたしは……友達。
そんなの分かってるよ。
当たり前のこと言わせないでよ。
「んな、落ち込むなよ」
「誰のせいだと思ってんのよ」
「わりーって」
快二と話しているうちに、借り物競争が始まった。最初の組で雪の姿を発見。変顔をしながら縄跳びをしてスタート。
そして網をくぐってラケットを軸にして10回その場で回り、フラフラしながら借り物が書いてある、お題のカードを引くのだ。
そのカードには、毎年いろんなお題が書いてあるんだとか。
「あっ、雪の借り物山田じゃん」
科学の山田は結構年がいってる先生。雪はテントから山田の手を引いてゴールへ向かう。