GET!~アイツを振り向かせたい気持ちは120%~
「だーってだって、志摩と一緒にいられるんだよ?もうヤバイよ~。集中出来るわけないじゃんっ」
机に顔を伏せて、足をバタバタさせる城薗。
「ガキかよ、お前」
「うっさい。嬉しいんだもん」
「どーせ2人きりじゃねぇだろ」
「そっ、それでもいいのっ」
あーイラつく。
なんで授業時間なのに、買い出しの許可を出すんだ、学校よ。その時間で急接近とかあったら……あー考えたくねぇし。
「快二はあれでしょ、雑用!」
「はぁー?力があって男らしく、頼りがいのある奴といえば俺だろ?だから、舞台作りやら力仕事を指名されたのさ」
「だから、それパシリだって。野球部とか運動部の男子ってほとんどでしょ?」
「でも、准はカウントされてねぇぞ。買い出しとやらに決まったからな」
「ほ、ほらっ、志摩はへなちょこだし、力仕事よりも買い出しの方が向いてるんだよっ」
准の名前が出ると、どきまぎした返答をする城薗。んだよ、面白くねーの。