GET!~アイツを振り向かせたい気持ちは120%~
嫌そうに言う城薗の肩を叩いて、フォローしてくれたのは買い出し組のリーダー。ナイスフォローだ!てなわけで、しばらく俺もココにいることになった。
「んー、このサイズの用紙は次の列かなー」
「あ?それあっちにあっただろ?」
「はぁ?次だし!」
「こらこら、喧嘩すんなって」
准の仲介にて俺と城薗の攻撃的な言い合いは止まる。
「快二の言い方が喧嘩売ってたもんね」
プイッと顔を背けた城薗は、隣の陳列棚へ歩いていった。
「お前、不器用すぎ」
そんな城薗の姿を見た後、クスクス笑う准。
「うっさい。仕方ねーだろ。アイツが目の前にいると、言いたいこと言えねぇし……」
「そういうところお前らしいよ」
「はぁ?嬉しくねぇな」
「でも、好きな奴の前になるとそうなるのは、俺も一緒だと思うよ。なかなか素直になれねーもん」
え?
「准、お前好きな奴いんの?」
少しだけ、ドキドキした。
もしかしたら、城薗のことが……って。