愛してました。
発覚
病院

お医者さんに色々質問されて、検査して今。
「結衣ちゃん。お母さん。落ちついて聞いて下さい。」

大丈夫、大丈夫。自分に言い聞かせる。

「結衣ちゃんは白血病です」

…え。嘘。状況が把握できない。
お母さん、なんで泣くの?

「…え、私これからどうしたらいいんですか。」
「二つの選択肢があります。
一つは入院して抗がん剤治療をすること。
二つ目はあまり医者として勧められないけれど、薬を飲みながら今まで通りの生活をすること。けど、リスクは高いし、その場合、長くても三ヶ月。」
「私、抗がん剤治療をしません。入院も。」
「結衣っ!」

お母さんは泣きながらこっちをみてる。
けど、涼太に髪がない姿を見せたくない。蒼にも。

「あと、三ヶ月。私なりに楽しんで、後悔しないような人生にする。だから、お母さん許して?」
「結衣…。」

そのあと家に帰ってずっとお母さんは泣いてて、話を聞いて急いで帰ってきたお父さんも悲しそうな目でこっちをみてた。
私、こんなに愛されてたんだ。
「そんな目しないで。私が決断したことだもん。だから、普通に、今まで通り生活させて下さい。」

自分が思ってることを正直に話した。

「あぁ。そうだな。結衣が決めたことだもんな、よし!結衣!風呂に一緒に入るか!」
「え、それはヤダ。」
「あ、はい。」

そのあと家に笑い声が戻ってきた。
お母さんもお父さんも協力するって言ってくれた。
こんなにも愛されてたんだ。

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