初雪の奇跡。
   ー次の日ー

   約束通り7時30分に想君が

   玄関で待っていた。

   私は
   
   「おはよう想君」

   と言った。想君も

   「おはよう」

   と返してくれた。

   想君が

   「瑠璃は何組なの?」

   と聞いてきた。

   私は

   「B組だよ、想君は?」

    「僕はⅮ組だよ」

    と言った。

    そのまま他愛のない話をしていると

    B組の教室についてしまった。

    「じゃあね」

    と言って想君はⅮ組の教室に

    向かっていった。

    私は想君の背中が見えなくなるまで

    後ろ姿を見ていた。

    自分のこの芽生えていく気持ち

    を知らないで…。


    ねえ…想この時から私の事を

    好きになっていたの?

    もう1度やり直したい。

    想…。私は空の上から

    ずっと見ています。

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