*片想い*
ーー中3の淡い夏の日の夏祭り。
私はあなたと出会った。
助けてもらったその日から、
あなたのコトが忘れられない。
高校の入学式。
あなたがいるかと、1人だけ、
顔をキョロキョロしていた。
ーー見つかるはずないよね………。
私のクラスどこだろう…。
1~9組まで貼ってあるクラスの名簿を確認する。
二組の前で止まる。
私の名前があった。
同じ学校の人がいるか確かめてみた。
案の定、そんな人は1人もいなかった。
憂鬱だなぁ……。
ーーその時、後ろから声をかけられた。
「ねぇ、
あなたも2組?」
元気そうな女の子で、
顔も整っていて、とても魅力的だ。
「そうだよっ!」
笑顔で答えた。
「ホントッ!?
よかったぁ~~~!
私、知ってる人クラスいなくってさっ、
ちょっと、心配だったんだよねっ!!」
「私もーー!
よかったら、一緒に教室まで行かない?」
「うんっ!!」
ここから、私とマコトは友達になって、
親友へとなっていくのだ。