巨人のドン(短編)
「ちがうよ、ボクじゃないよ。」






「うるせぇ、このやろめ!」



「このバケモンが!」





みんなはドンの言うことを信じません。


そればかりか、さらにはげしくドンの足をけりはじめました。










そんなさわぎの中、あの子どもが目をさましました。







「おぉ!気がついたか!」








そのようすを見ていたドンがその子どもにたずねました。









「ね、ねぇ、きみは川でおぼれたんだよね?そうだよね?」









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