巨人のドン(短編)
「え…?」






ドンは顔をあげました。







「だれ?どこにいるの?」








「ここだよ。きみのあたまの上さ。」









ドンは上を見ました。







「やぁ。」









ドンはおどろきました。








ドンに話しかけていたのは、なんと雲だったのです。









それもふつうの雲ではありませんでした。









ドンがいつも肩にのせている小鳥たちにそっくりなかたちをした雲でした。












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