蟲狩り少女
そして自己紹介は順調に進んで行って、最後の1人になった。
生徒の席は当然一番後ろの廊下側にある。
「最後、自己紹介」
先生がそう言い、残された男子生徒は椅子から立ち上がった。
「40番……脇マサヤ(ワキ マサヤ)。趣味はゲームで……好きな科目は……特にありません」
あたしの席までどうにか聞こえてくる声で、彼はそう言った。
成績が最下位なのを気にしているのか、ずっと机の上に視線を落したまま顔をあげようとしない。
B組の最下位なのだからそれほど悪い成績ではないハズなのに、彼の落ち込み方は普通じゃなかった。
きっと試験を受けた時はもっと自信があったんだろう。
「暗いやつ」
後ろからボソッとそんな声が聞こえて来て、あたしの体は硬直した。
生徒の席は当然一番後ろの廊下側にある。
「最後、自己紹介」
先生がそう言い、残された男子生徒は椅子から立ち上がった。
「40番……脇マサヤ(ワキ マサヤ)。趣味はゲームで……好きな科目は……特にありません」
あたしの席までどうにか聞こえてくる声で、彼はそう言った。
成績が最下位なのを気にしているのか、ずっと机の上に視線を落したまま顔をあげようとしない。
B組の最下位なのだからそれほど悪い成績ではないハズなのに、彼の落ち込み方は普通じゃなかった。
きっと試験を受けた時はもっと自信があったんだろう。
「暗いやつ」
後ろからボソッとそんな声が聞こえて来て、あたしの体は硬直した。