蟲狩り少女
「え? そうかな?」


あたしはキョトンとして自分の足元を見てみる。


そう言われればいつもよりも視線が高い気がする。


「やっぱり、成長期なのね」


嬉しそうにそう言うお母さん。


「えへへ」


暗い気持ちが少しだけ飛んで、あたしは笑顔になったのだった。
< 155 / 289 >

この作品をシェア

pagetop