蟲狩り少女
学校へ行き始めて一番仲良くなった友達だ。


「ねぇ、少し背が伸びたんじゃない?」


「え、やっぱりそうかな!?」


あたしは目を丸くしてリカちゃんを見る。


リカちゃんはあたしの頭の位置と自分の体の位置を比較して確認する。


「うん。伸びてる。前はあたしの肩くらいだったけれど、今は首くらいまであるよ」


「やったぁ……!」


あたしは思わず子供のように飛び跳ねて喜んだ。


リカちゃんも身長は高くないけれど、そのリカちゃんに少しでも近づけたことが嬉しかった。


「今日保健室で身長をはからせてもらおうよ」


「うん、そうする!」


あたしは大きく頷いたのだった。
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