蟲狩り少女
牧悟は一緒に保健室へついて行きたそうな顔をしていたが、結局言葉を飲みこんであたしと光磨に朝口容子を託してくれた。
「行こう」
教室を出てすぐに階段を上り始める。
保健室は一階だが、そこへ連れて行っても意味がないことはお互いにもうわかっていた。
向かうのは……屋上だ。
三岳友輝が脇マサヤを何度も何度も殴った。
あの忌々しい場所だ。
でも、誰にも見られずに蟲狩りを行うには、あそこが一番適している。
あたしたちは朝口容子を真ん中にして歩き、屋上へ続くドアを開けた。
ギィ……と重たい扉が開く音がして、ほぼ同時に太陽の光を浴びた。
「行こう」
教室を出てすぐに階段を上り始める。
保健室は一階だが、そこへ連れて行っても意味がないことはお互いにもうわかっていた。
向かうのは……屋上だ。
三岳友輝が脇マサヤを何度も何度も殴った。
あの忌々しい場所だ。
でも、誰にも見られずに蟲狩りを行うには、あそこが一番適している。
あたしたちは朝口容子を真ん中にして歩き、屋上へ続くドアを開けた。
ギィ……と重たい扉が開く音がして、ほぼ同時に太陽の光を浴びた。